「はぁ。工場勤務なんてもう辞めたいな・・・」
「工場辞めたいって言ったら会社の人たちにどう思われるんだろ・・・」
「製造業って危険だしきつい。いつまでも続けるのはちょっと・・・」
「工場を辞めた後ってどうなるんだろう。将来が見えないし不安だ・・・」
あなたは人生の3分の1を占める仕事の時間を無駄にしていませんか?
この記事に辿り着いたということは「工場辞めたいな・・・」と思っている方だと思います。
そんな方はこの記事を最後まで読んでいただければ、今の心のモヤモヤは少し消えるはず。
なぜなら、実際に私も8年以上工場フリーターで働いて辞めた経験があるからです。
さらに、このブログを通じて今まで100名以上の工場勤務者の方たちの相談に乗ってきた経験があります。
現在では私自身も長年の工場勤務生活を33歳で終え、海外留学、海外就職を経て現在では独立・起業できるまでに至りました。
ちなみに履歴書に書けるような目立った学歴、職歴はありません。
そんな私がどうやって人生を切りひらいてきたのか。実体験を織り交ぜなからお話しできればと思います。
こんにちは。33歳の時に「このままでは未来が見えないな」と思い切って工場フリーターを辞め、現在ではフリーでマーケティング関連とコーチの仕事をしているあこさん(@kouji_akou)です。
あこさん
偏差値30台の高卒。工場勤務歴8年以上、フリーター歴10年以上、ニート歴2年とドン底の社会人生活を送る。
33歳で英語力ゼロからの海外留学をきっかけに海外IT関連企業に就職、帰国後に独立・起業をする。
現在はメディア運営、習慣化コーチ、マーケティング関連、留学サポート、キャリアサポートなど複数の仕事をしている。
ちなみに、工場で働いている人ってどんなイメージがありますか?
私の経験上、工場で働くのが憧れっていう人とか、工場勤務に好印象を抱いている人はあまりいないように感じます。
実際に働いている人の中にも、わざわざ工場で働きたくて働いている人は少ないのではないでしょうか。
もちろん自分自身も8年以上働いていましたし、工場勤務=ダメなどと悪く言うつもりはありません。
しかし、他にやりたいことや職業を選べる立場にあるのなら、あえて工場で働くことを選ばない人も多いなと感じています。
私自身もずっと工場勤務を続けてはいたが、他に選択肢がなかったから工場勤務をしていただけ。
「工場を辞めたらどこにも行くところがないんじゃないか」と、一歩踏み出す勇気がなかった過去があります。
しかし「このままで終わるわけにはいかない」という想いがずっとあったため、33歳にしてやっと工場勤務を辞めるという決断をしました。
この記事に辿り着いたあなたも、おそらくどこかで工場勤務を辞めたいと思いながらも一歩踏み出せない人だと思います。
ぜひこの記事を読んで一歩踏み出す勇気と、工場を辞めた後にどのような行動を取ればいいか一緒に考えていきましょう!
工場勤務・製造業を辞めたいと思った理由を9つ紹介します
それでは私が工場勤務・製造業を辞めたいと思った理由を9つ紹介していきますね。
1.体力的ににキツい作業が多かった
2.衛生面に問題があったり汚い職場も多かった
3.危険と隣り合わせで何度も怪我をした
4.低学歴で意識の低い人がほとんどだった
5.毎日同じような作業が多くやりがいがなかった
6.将来性がなく常に不安が拭いきれなかった
7.給料が安く貧乏生活から抜け出せなかった
8.自分の仕事に自信を持てなかった
9.一度きりの人生このまま終わりたくなかった
もしかしたらこの9つの理由に当てはまる人もいるのではないでしょうか。
いくつか当てはまる人は、私が工場を辞めて新しい道を見つけたように、可能性を信じて新しい進路に進むという選択肢を持つのはいかがでしょうか。
人生一度きりですし、やりたいことやって後悔なく過ごしたいのは誰しも思うことなので。
それでは私の体験談も踏まえて、工場を辞めたいと思った9つの理由について一つずつ詳しく解説していきますね。
1.体力的ににキツい作業が多かった
最初は「工場勤務の作業や環境がキツかった」です。
いわゆる工場・製造業などでよく言われる3K(キツい、汚い、危険)のうちの一つです。
私が実際に働いてキツいなと思った理由を下記にまとめてあります。
・三交代勤務(朝番7:00〜15:00 遅番15:00〜23:00 夜勤23:00〜7:00)で不規則な生活
・夏の製造現場は50℃にも迫る勢いの暑さで、冬の製造現場は外に近い温度になるぐらい寒い
・同じ作業の繰り返しで腰痛がひどい
・夏は暑くて汗まみれになるのに、怪我をしないように分厚い長袖を着ないといけない
・工場内でマイナス20〜30℃の倉庫作業があり、髪の毛から鼻毛まで全部凍る
こんな感じですかね。
「一生続けて行くのはキツいな。私は何をやってるんだろう」と毎日のように思いながら、なんだかんだで8年以上工場・製造現場で勤務していました。
何度も「辞めたいな」と口にしながらも、変化することや挑戦することが怖かったのです。
なんとか辞めて次のステップに踏み出したのは33歳も終わりの頃でしたね。
やはり工場での作業は体力的にも精神的にもキツかったですね。
モチベーションが上がらない中で無気力の日々が続いていた覚えがあります。
2.衛生面に問題があったり汚い職場も多かった
汚いとか汚れるといった事例も工場勤務・製造業ではあるあるですね。
私は短期も合わせれば5つ以上の工場・製造現場で働いた経験があるのですが、汚いところも多かったです。
ただ、汚いといっても整理整頓がされていないかというとそうではありません。
老朽化による施設の塗装はがれ、サビとか油や食品の汚れとかです。
真夏の暑い中、油まみれの軍手で汗を拭うなんてこともよくありましたね。
深夜は特に状況がひどく、ネズミやゴキブリが出たりすることも日常茶飯事でした。
もちろん綺麗な工場もありますが、オフィス勤務などに比べると汚れたり、汚い環境というのは受け入れなければならないのかもしれませんね。
臭いがついたり汚れる作業が多かったので、仕事終わりにどこにも行けなかったり、捨ててもいいような服を来て出退勤していました。
私にとっては、汚れる作業は苦痛でしたね><
3.危険と隣り合わせで何度も怪我をした
私は危険にさらされるたびに毎回「あぁ、もう辞めたい」と自分自身に腹が立っていました。
自身に降りかかった災難だけで言うと
・ギックリ腰・頭打って流血3回。病院行き1回
・機械に手首挟んで2週間まともに仕事できなくなる
・熱湯がかかって首から胸にかけてやけどする
・現場で手を洗うことが多すぎて手が乾燥で荒れてあかぎれだらけに
今思い出せるものでこれぐらいです。
私以外でも、フォークリフトに足を踏まれた人や塩酸がかかって病院にいった人もいました。
過去には仕事中の事故で亡くなった人もいたりと、危険とは常に隣り合わせでした。
怪我をするたびに選択肢の少ない自分の不甲斐なさに、何度も後悔しましたね。
私のように学歴や職歴が乏しく選択肢の少ない人は、どうしても労働集約型で危険が隣り合わせの工場や現場職などになってしまいがちです。
自分が勉学や仕事をサボってきたせいで、何度も仕事内容で悔しい思いをしましたね。
4.低学歴で意識の低い人がほとんどだった
そして工場勤務・製造業の従業員は、私含め低学歴の人が多く意識も低い人が集まりがちです。
主な例を挙げると
・お金がなく学力もなく、高卒や中卒の人
・ヘビースモーカー
・過度なオタク(ゲームやアニメ、メイド喫茶など)
・アルコールやギャンブル依存症(給料日に給料のほぼすべてをパチンコで負けてくるなど)
・職歴がほぼない(まともに正社員で働いたことがない人も多かった)
・夢や目標がなく現状になげいてばかり。愚痴ばかりこぼし、何も行動しない人
・遅刻や無断欠勤を繰り返す人、無断退職する人
もちろん全員とは言わないですが、上記の複数に当てはまる人が多かった印象です。
それはどこの工場・製造現場も似たようなものでした。
サボって休憩室でずっとゲームしたり、喫煙室に溜まり込んで現場に戻ってこない人とかもよくいましたね。
人間は環境に順応する生き物ですから、自分の理想とする環境とかけ離れた職場で日々過ごすのは精神的にキツかったです。
それでも8年以上もダラダラと働いてしまったのは、私自身も意識の低い方に流されていた証拠ですね。
私自身も母子家庭育ちでお金はなく低学歴でしたが、「環境に流されているのを他人のせいにしてはいけない」という自責の想いが、工場勤務・製造業を辞めた大きな理由のひとつですね。
5.毎日同じような作業が多くやりがいがなかった
毎日が単純作業で飽きたし楽しくない。
これもよく聞くと思います。
私が過去に大手電機メーカーの工場で働いていたときは、ロボットのような働き方をしていました。
冷蔵庫の扉についているある部品を機械で曲げて、その部品を次の工程の人に渡すという単純作業を1日12時間ほど。
もちろん人間ですからミスもするしロボットよりも遅い。いわゆるロボットの劣化版作業が1日中やっていました。
私にとっては辛かったですね。「何やってんだろ」の極みでした。笑
その以外にもいろんな工場にも働きに行きましたが、流れ作業、繰り返しの単純作業はどこの工場に行ってもありました。
こういった単純作業は、自動化やAI(人工知能)に取って代わられる時代なので、将来ほとんど何の役にも立たないスキルになります。
ということは、単純作業の人員がどんどん削減されていく未来も想像が容易いですよね。
仕事を通じて自分の価値を高めておかないと、これからの時代に適応できない人材になっていくのは明白です。
工場・製造業の単純作業や軽作業って、いかにマニュアルに沿って確認を怠らずに作業するかが大事。
ロボットやAIが一番得意とする分野なんですよね。
6.将来性がなく常に不安が拭いきれなかった
この記事を読んでいる人の中には将来どうなるんだろう?と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
はっきり言います。
厳しいかもしれませんが、辞めたところでそう簡単にキャリアアップはなかなか望めないでしょう。
運良く転職できたとしても、似たような条件の職種かブラック企業に当たる可能性が高いです。
「じゃあどうしたらいいんだ!」となりますよね。
私の考えとしては以下の通りです。
希少性の高い経験と、時代に合わせた知識やスキルを身につけて、職歴や学歴以外のところで勝負をする
普通に考えれば高学歴でしっかりとキャリアを積んできた人が良い会社に入れますよね。
ということは真っ向勝負しても彼らに勝てないわけです。
具体的には後ほどのパートでお話しさせていただきます。
7.給料が安く貧乏生活から抜け出せなかった
厚労省や経団連のデータによると工場・製造業従事者の年収は30歳〜34歳で400万円弱と言われていますが、実際の製造現場で400万円以下の水準の人もたくさんいるでしょう。
特に4分の1を占める非正規雇用の人たちの給与水準はさらに平均を下回ります。
ちなみに日本人30歳男性の給料の平均値が436万円とのデータがあり、工場・製造業の給与水準は平均を少し下回っています。
工場・製造業は意外と給料もらえるんだなと思った人もいるんじゃないでしょうか。
私自身の話をすると、時給1,100円〜1,350円ぐらいで働くことが多かったです。
年収で言うと200万円中盤から300万円ほど。
5年勤務して交代番手当、夜勤手当、残業手当などを足して300万円強の年収がもらえた年もありました。
私の働いていた工場では20代〜30代前半の契約社員や正社員で、だいたい年収250万円〜350万円ぐらいの人が多かったですね。
ただ、冷静に考えてみるとやはり日本の平均的な給与所得よりは安いですし、所得UPの将来性もあまり見込めません。
単純作業でマニュアル化されている職場も多いので、どんな学歴、経歴の人でも働きやすいのが特徴です。
そういった人からすると割の良い仕事、意外と稼げる仕事なのかもしれません。
私にとっては満足できる給料ではなかったので、工場を辞めたいと思う一つの要因でした。
奨学金や車のローンなども支払っていたので貯金するのが大変でした。
8.自分の仕事に自信を持てなかった
見栄っ張りで他人からどう見られるかを気にしていた私は、自分の仕事が周りの友人などからどういう風に見られるかを気にしていました。
今ではそういった気持ちはほとんどなくなったのですが、自分自身の社会的評価が低いとわかっていたので見栄を張っていたのでしょう。
自分の好きでもない仕事で誰でも働けるような、特に頭を動かすこともない単純作業の毎日。
社外の友人・知人にはいつも自分のやっている仕事のことを詳しく話そうとはしませんでした。
フリーターなのに正社員といったり、年収も50万〜100万ぐらい多めに盛って伝えていました。
しかし仕事に対しての自信のなさは相手に伝わっていたと思います。
そんな自信のない自分に嫌気がさして「やはり自分の好きなことで活き活きと働き、自信に満ち溢れた毎日を送りたい」と思うようになりました。
最終的には工場勤務を辞めて自分の好きなことを仕事にしている今は、自信がついたのはもちろん、ストレスもほとんど感じることはなくなりましたね。
9.一度きりの人生このまま終わりたくなかった
正直、何年でも働くことはできたのかもしれませんが「このまま40代、50代になった時に絶対後悔するだろうな」とモヤモヤした気持ちで日々を過ごしていました。
実は、、、とある工場で非正規雇用4年目のときに正社員登用の打診を受けたことがあります。
しかし「ここで正社員になったら、もういよいよ辞めることはできない」と思い、正社員の話を断ってやっと退路を断つことができました。
今思うと、あのままズルズル行かずに工場勤務を辞める決断ができてよかったなって思っています。
その後の道のりはもちろん大変こともありましたが、結果としては自分の好きなことを仕事にすることができました。
それに「もし何かに挑戦して失敗しても工場派遣ならいつでも戻れるはず」と思えたのが、自分の挑戦を後押ししてくれましたね。
工場勤務を辞めたいなと悩んでいるあなたも、上手くいくまで何度もいろんなことに挑戦して、いつか最終的に自分の輝ける仕事ができるように祈っています!
誰よりも工場勤務を辞めたいと思って辞められなかった過去があり、そして工場を辞めた後に道を切りひらきました。
詳しくは下記の「あこさんのプロフィール」で読んでみてください。
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工場勤務・製造業をなぜすぐに辞めることができなかったのか?
今となっては「もっと早く辞めておけばよかった」と思う私ですが、じゃあなぜ当時は工場勤務・製造業をすぐに辞めることができなかったのか。
この記事をここまで読んでくださっている方は、一部でも共感してくださる部分があると思います。
まとめると以下の6つになります。
・工場を辞めてからやりたいことがまだはっきりわからなかった
・この職場を辞めたら次はもう見つからないんじゃないかと思った
・人生という時間が無限にあると勘違いしていた
・辞める決断をしたら周りになんて言われるかが怖かった
・工場を辞めてしまうと経済的な不安があった
・一度浸かったぬるま湯から外に出ることが怖かった
工場を辞めてからやりたいことがまだはっきりわからなかった
工場勤務を辞めたとしても、何がやりたいかがわからないという人はいるのではないでしょうか。
もしくは、なんとなくやりたいことはあるんだけど、なかなか一歩が踏み出せない、やる気が出ないという人もいると思います。
その気持ちはめちゃくちゃわかります。
なぜなら・・・
私自身も工場勤務を続けているときはやりたいこともハッキリしていなかったですし、将来のことなんてまったく見えていませんでした。
そして漠然と「英語の勉強したいな」「ワーホリ行きたいな」「英語を使える職場に行きたいな」などと思っていましたが、実際にはまったく行動せずでした。
「このままではダメだ」「いつかこの工場を辞めよう」と口だけで行動に移さない日々を過ごしていました。
やはりダラダラと長年働いてしまった理由の一つに「辞めてから何をすれば良いんだろう」という怖さがありました。
今となってはわかることですが、そもそも挑戦、経験していることが少ない中からやりたいことを見つけようなんて無理があるんですよね。
やりたいことがわからない人はとにかく試行回数、挑戦の数を増やすことが大事です。
この職場を辞めたら次はもう見つからないんじゃないかと思った
やはり学歴、職歴に不安があったため、「辞めたら次が見つからないかも」と常に不安がありました。
試しに求人サイトなどに登録してみて自分のやりたいことや憧れの職種を探すのですが、どれもスキルや経験が不足していて、いつも絶望していました。
確かに仕事を通じての実績や経験、スキルなどがないと、望ましい転職や進路には辿り着けません。
そりゃそうですよね。
当たり前ですが、自分自身をレベルアップさせなければより高いレベルの仕事はできません。
ドラクエやファイナルファンタジーなどのロールプレイングゲーム(RPG)に例えると、「経験値を貯めてレベル上げをしないと次の街にはいけない」ということです。
でも、何度だってやり直せるのもRPGの特徴ですよね。
工場派遣だったら何度でも戻れると思って、成功するまで挑戦をして経験値を貯めてレベルアップすれば良いのです。
そうすればいつか次のステップに行くことができ、いつか理想の自分に近づけるでしょう。
日本は弱者に優しい国ですし、いろんな支援を受けたりアルバイトしていればとりあえずは死にません。
最悪、生活保護だってあります。
もし挑戦してダメだったらまた工場派遣などでお金貯めて、成功するまで何度も挑戦すればいいのです。
大丈夫です。次はなんとでもなるし何か見つかります。挑戦さえしていれば。
フィリピン在住2年を含む数々の国に行ってきましたが、日本ほど経済的弱者に優しい国はないと感じます。
日本で住んでいる安定に甘んじることなく、何度でも挑戦しやすい日本の社会制度をうまく活用しましょう。
人生という時間が無限にあると勘違いしていた
もし、80歳の老人があなたに「50億円であなたの50年を私に売って欲しい」と言われたらどうしますか?
年収計算で言うと1億円ですが、売らない人(もちろん売れないですが)がほとんどじゃないでしょうか。
若さとか時間ってそれぐらい尊いものなんです。
どんなお金持ちでも有名人でも恵まれた人でも貧乏な人でも、唯一平等に与えられるのが“時間”です。
遅かれ早かれいつかその時間もなくなります。
そのときが来るまで必死で1分1秒を使い切るということを忘れていませんか?
少なくとも過去の私は勘違いしていました。
だらだらテレビを見たりスマホを見てる時間がいつまでも続くかのように、時間や若さという人生の無駄使いしていました。
それに気づいた今は、毎日毎日できるだけ燃え尽きるようにやりたいことをやって1日を使い果たしています。
その積み上げが振り返った時に「なんだかんだいい人生だったな」と思える日が来ると信じて。
あなたは今日という1日を無駄にせず使い果たしていますか?
辞める決断をしたら周りになんて言われるかが怖かった
今まで工場を逃げるように辞めていった人たちは、同僚からバカにされたり悪口を言われたりしていました。
自分も辞めるとか言うと何言われるかが怖いという気持ちはありました。
実際に辞めることが決まったら、やはり直接的にも間接的にも皮肉や悪口を言われたことを覚えています。
「ここ辞めたらどこも行くところないで」
「明日から長期連休やな。まあ一生連休かもしれんけどな」
などと、心無い言葉を投げかけられました。
このように人の挑戦を後押し出来ない人は、ドリームキラーと言います。
自分ができないから人の夢を否定して壊して、自分の精神の安定を保つ人たちです。
ドリームキラーになった人は一生、誰かの足を引っ張って人生を生きていくことになります。
あなたはそんな人に負けて自分のやりたいことや夢を諦められますか?
辞めると決めるまでは何を言われるか怖かったですが、実際に辞めると決まればドリームキラーの言葉は逆に力になりましたね。
今では感謝です。
実際に狭い世界しか知らない人たちに何を言われたってどうでも良いですし、自分は自分のやりたいことをやろうと思えました。
私はドリームサポーターとして、私と同じように挑戦する人を全力で応援していこうという想いでこの記事を書いています。
工場を辞めてしまうと経済的な不安があった
やはり工場を辞めるとなると経済的な不安はありました。
もちろん自分で稼げるスキルも知識もないし、そもそも「自分には工場以外でお金を稼げないかも」という心のブロックもありましたね。
20代後半のときに働き始めた工場派遣の仕事は、あくまでも繋ぎのつもりで入社3ヶ月〜半年で辞める予定でした。
しかし、実際に働き始めると思ったよりお金も貯まらないし、もし辞めたらまた経済的に不安定なってしまうという恐怖が常にある毎日。
結局、お金の呪縛から解かれることなく、気づけば5年以上働いていたのです。
今となってわかることなのですが、お金を稼ぐ力が低いうちは仕事を続けてどれだけ貯金してもお金の不安が消えることはないということ。
自分の力で稼ぐスキルや経験があれば、最悪お金がなくても、借金が多少あっても怖くありません。
「お金がなくなったらまたあの方法やこの知識で稼ごう」という考えになります。
一度浸かったぬるま湯から外に出ることが怖かった
人間というものは環境に順応する生き物です。
逆にいうと新しい環境に行くことや変化することを嫌います。
順応するのに時間がかかるから変化するのが怖いのです。
少し難しい話ですが、人間は変化をしようとするとホメオスタシス(恒常性維持機能)というものが働いて、元の状態に戻ろうとする性質があります。
本当はやってみたいことなのに何かと理由をつけてやろうとしない、失敗したら怖いから挑戦しない(現状を維持する)という選択をするのです。
この状態を現状維持バイアスと呼んだりもします。
工場の意識の低い環境にどっぷり浸かった私は、本当は工場を辞めたいのに”辞めれない事実を何かと自分を正当化”して現状維持をしてしまっていました。
しかし貴重な若さはどんどん失い、人生という時間だけは過ぎていくので現状維持は厳密にいうと退化でしかないんですよね。
何事もなく惰性で過ごすには工場で働き続けるのもよかったのですが、やはりどこかで物足りなさを感じていたので最終的には33歳で工場を辞めることにしました。
貴重な20代〜30代前半の大半を工場フリーターで過ごしたので、本当にもったいないことをしたなと後悔しています。
結婚もビジネスも親孝行もすべてが遅れてしまって、今は必死に人生を取り返している最中です。恥ずかしい限りですね。
もしあなたがまだ20代〜30代であれば、もう一度自分の人生について考えてみてください。少なくとも僕のような20代は送らないでくださいね。
工場勤務・製造業を辞めたい人が取るべき行動4選
ここまで読み進めてきて、もし少しでも工場勤務を辞めたいなと思う方はぜひここのパートを参考にしてください。
人生は一度しかないので、嫌なことや自分がやりたいことに直結しない職場で働くことはおすすめしません。
では、具体的に工場を辞めた後にはどう行動したらいいのでしょうか。
具体的には以下の4つです。
1.出来るだけ遠くに行ってみる
2.いろんな人に話を聞いてみる
3.心から応援してくれる誰かを見つける
4.これからの時代に必要な知識やスキルを身につける
一つずつ具体的に説明していきますね。
1.出来るだけ遠くに行ってみる
まず一つ目は「出来るだけ遠くに行ってみる」です。
例えを出しますと、以下の3つです。
・海外ひとり旅
・海外留学
・リゾートバイト
この3つに共通することは、遠くに移動することで住む場所や環境を大きく変えるということです。
人生を大きく変えたいときに必要なこととして以下の3つが大事だと日本のビジネスリーダーとして有名な大前研一氏が言っています。
「住む場所を変える」
「時間配分を変える」
「付き合う人を変える」
同時に3つの要素すべてを満たすことができ、人生を大きく変えるための環境が整うのが「海外ひとり旅」「海外留学」などです。
工場という狭い環境の中で凝り固まった常識や考え方を壊すためには、思い切って遠くに行ってみることをおすすめします。
2.いろんな人に話を聞いてみる
工場勤務を辞めたいと思っている人は、ぜひいろんな人の話を聞いてみてください。
いつもの職場とは違う人や有識者の話を聞いてみましょう。
え、でもどうやって工場以外の人たちに会うんですか?
おすすめの方法は以下にまとめました。
・イベントやコミュニティに参加できるサイトから探す
・コワーキングスペース開催のイベントや交流会に参加する
・求人サイトに登録する
・ハローワークに相談してみる
・工場・製造業勤務者向け転職エージェントに申し込む(無料)
イベントやコミュニティに参加できるサイトから探す
自分の興味のあるイベントを探して参加してみてください。
ただ注意点として、中にはマルチ会員や詐欺師のような怪しい人も紛れていたりします。
おいしい話、楽して儲かる話とかには絶対に乗らないようにしましょう。
もし今まで特に努力もせずサボってきたのなら、そんなに簡単に人生を変えることはできません。
5年、10年かけて向き合っていくつもりで一緒に頑張っていきましょう。
コワーキングスペース開催のイベントや交流会に参加する
Google検索で「地域+コワーキングスペース」などで調べてもらうと地域のコワーキングスペースがヒットすると思います。
コワーキングスペースのHPやSNSを見てもらえれば、イベント開催の有無がわかるはずです。
気になるイベントがあればコワーキングスペースに問い合わせてみて、あとは当日勇気を持って参加するだけ。
工場の職場にいる人とはまったく違う人たちにも出会えると思うので、ぜひコワーキングスペース主催のイベントや交流会に参加してみてください。
求人サイトに登録する
求人サイトは無料で誰でも登録できるので、工場を辞める前にまずはやっておくべきことです。
どんな求人があって、どんな経験やスキルが求められるのか。
事前に把握しておくことによって、今後の長期的なキャリア計画を立てやすくなります。
おすすめのサイトは以下のサイトです。
登録はスマホからサクッとできるので、まずは難易度の低い求人サイトから登録してみてください。
私も転職活動はまず求人サイトを複数登録するところから始めましたよ。
ハローワークに相談してみる
ご存知の方もいるとは思いますが、ハローワーク(公共職業安定所)は退職前からでも私たちの職業相談に乗ってくれます。
スキルや知識を身につけながら給付金を受け取ることができる職業訓練や、失業保険の手続きなどもしてくれる求職者、退職者の味方です。
求人情報も豊富なので、工場を辞める前に一度相談してみたはいかがでしょうか。
私自身の経験としては、あまり良い求人はない印象であくまでも参考程度に求人情報を収集していましたね。
工場・製造業勤務者向け転職エージェントに申し込む(無料)
・やりたいことがわからないし、特に進路は決まってないけど工場を辞めたい
・やりたいことはなんとなくあるけど具体的にどう進めていいかわからない
・やりたいことはまだ見つかっていないけど、とりあえず今の工場を辞めて他の会社に転職したい
こういった条件に当てはまる人は、工場を辞める前に無料で相談できる転職エージェントに申し込んでみるのをおすすめします。
転職エージェントとは、求職者と求人を募集している企業をつなぐ会社・サービスです。
彼らは就職・転職活動においてはプロです。
履歴書の添削や、やりたい仕事やできる仕事を一緒に探してくれたりもします。
もちろん転職エージェントに申し込んだからといってすぐに転職をしなければいけないわけではありません。
まずは担当者の人と話をしながら、自分のやりたいことやできること、どんな仕事や業界があるのか知るところから始めましょう。
ただし注意点があって、ハイクラス求人を扱う転職エージェントや大手転職エージェントだとなかなか工場勤務・製造業の人材は評価されにくいことがあります。
実際に私は大手転職エージェントにはいっさい相手にされなかったことがありました。
工場勤務・製造業の人でも転職活動がしやすい転職エージェントに登録するのがおすすめです。
工場・製造業出身の私がおすすめするのは以下の5つの転職エージェントになります。
上記5つのサービスは、既卒・フリーター・未経験の人などの転職サポートに力を入れている転職エージェントです。
何の計画もなしに工場を辞めてしまうと、無職になって経済的にも不安定になり、また同じような労働環境に戻ってきやすいです。
まずは工場を辞める前に登録してみて、話を聞いてみるだけでも聞いてみてください。
覚悟を決めて動くのではなく、動いていたら覚悟も決まってきます。
一緒に頑張っていきましょう!
3.心から応援してくれる誰かを見つける
あなたの周りに“心から応援してくれる人”はいますか?
工場辞めて次の進路を考えるときに、あなたの目標や進路を心から応援してくれる人がいれば不安が和らぎ、気持ちが前向きになります。
その応援によってあなたの選択やこれからの道のりが良い方向に向かうでしょう。
しかし、一つ大事にしないといけないのが先述にもあった”ドリームキラー”の存在です。
あなたの夢や進路に常に否定的で「あなたのためを思って」という自分のエゴを押し付けてきます。
意外に多いのが、実はあなたの身近な人がドリームキラーというパターン。
例えば両親だったり会社の同僚や友人・知人がドリームキラーの場合があります。
見極めは難しいですが、自分のことを一番理解しているのは自分でしかありません。
最終的には自分の感じたことや興味のあることを信じて突き進んでください。
実はあなたの夢を誰よりも一生懸命、自分ごとのように応援してくれるコーチという職業の人がいます。コーチングという手法を使います。
コーチはあなたの夢や目標を見つけるための的確な質問を投げかけてくれ、さらにその夢や目標を叶えるために一緒に一緒に伴走してくれる人です。
もちろんお仕事なので有料にはなってしまいますが、自分のことにもっと自信を持って我が道を突き進みたい人にはコーチングがおすすめです。
実は私もコーチングをやっているのですが、自身の経験からも「工場勤務から抜け出したい人に何かできないか?」と思いコーチになった経緯があります。
コーチがあなたの内側に眠っている才能や強みを引き出してくれ、一歩踏み出したい気持ちを後押しをしてくれますよ。
値段は回数にもよりますが、だいたい月額数万円ぐらいが多いでしょう。
「人と話をするのにお金は払えない」 と思うかもしれませんが、いつまでも一人で悩んで1年、2年と過ぎていく方がもったいないと思いませんか?
1ヶ月でも1日でも早く工場を辞めて、自分らしく自信を持った進路を歩みたいという方はぜひ一度コーチングを受けてみてください。
ちなみに私も目標達成のための習慣化コーチングサービスを提供しておりますので、もし興味のある方は初回30分無料で相談に乗らせていただいています。
相談いただく前にぜひ下記のnoteをお読みになって、私のことを少しでもご理解いただいてからお問い合わせいただけると幸いです。
4.これからの時代に必要な知識やスキルを身に付ける
正直なところ工場・製造業出身者から道を切りひらくとすると、何か専門的な知識やスキルを身につけないと現状は変わらないでしょう。
工場を辞めたいという理由だけで転職しても、また似たような職種や労働条件の仕事に就くだけです。
できるだけ工場を辞める前にどのような進路や方法があるかを知っておくことが大事です。
考えすぎたり情報を集めてばかりで行動しない人もいるので注意してください。
ちなみに工場フリーター生活にどっぷり浸かっていた33歳の私は、人生を変えるためにフィリピンのセブ島に英語とITを学びに行った経験があります。
縁があってセブ島のIT教育関連の会社に就職することになり、圧倒的な成長を遂げることができたのです。
そして最終的には海外で学んだ知識、スキル、経験をもとに留学関連の仕事で独立・起業することができました。
それも、これからの時代に必須と言われる英語、IT、マーケティングなどを学んだからこそだと確信しています。
私は独立という道を選びましたが、これからの時代に必要な知識やスキルを身につけておけば、将来の選択肢を増やすことが可能です。
選択肢が多いということは、市場価値が高い。すなわち仕事の幅も広がるということです。
工場での単純作業スキルは、これからの時代に淘汰されてしまいますので、しっかりと今から準備しておきましょう。
工場勤務・製造業を辞めたいときに「とりあえず転職」はナンセンス
工場をすぐに辞めたいがために「焦ってとりあえず転職」というのだけはやめましょう。
何も考えずとりあえず転職したとしても、就労条件が良くなることはあまりないですし、同じような失敗を繰り返すだけです。
結局、次の職場に行ってもまた「仕事辞めたいな」なんてことになりかねません。
もちろん転職エージェントと相談しながら納得した上で転職が決まれば言うことなしですが、とにかく焦ってとりあえず転職ということにはならないようにしましょう。
私自身も工場を転々としてきましたが、根本的に何も変わってなく、どこの工場に行っても似たり寄ったりの環境だったかなと思います。
いつもと違うことにチャレンジしたときに限って、新しい道がひらけてくる感覚がありました。
工場勤務・製造業を辞めた方がいい人の特徴
実際に8年以上働いて、工場勤務・製造業に辞めた方がいい、向いていないと思う人はたくさんいました。
その人たちの特徴をまとめてみました。
・コミュニケーションを積極的に取りたい人
・頭でいろいろと考えてクリエイティブな仕事をしたい人
・喫煙者が多い職場が嫌な人
・残業が多いのが嫌な人
・交代制勤務などの不規則な生活が厳しい人
・細かい作業や単純作業が嫌いな人
・体力のない人、力のない人
・汚い職場や汚れる作業が苦手な人
・危険な作業を避けたい人
・将来的にキャリアアップ転職や起業していきたい人
このような項目に当てはまる人は工場・製造現場にあまり向いてないと思います。
詳しくは工場勤務に向いていない人の特徴を詳しく解説した記事を読みください。
ただ、私も含め工場勤務に向いていないなと思いながらも、なかなか辞めれずに何となく続けている人もいました。
人間は慣れた環境から抜け出すのが難しい生き物。
工場・製造現場で長く働いていると「もうこのままでいいかな」「転職も無理だろうし」と無意識で考えてしまいます。
ただし、あなががこの記事にたどり着いたということは、何か意識してのことだと思います。
もしこの記事を読んでみて「何か行動に起こしてみないとな」と思った方はチャンスです。
普段は無意識で感じているところが意識できている状態なので、このチャンスを逃さずに小さなことからでもいいのでまずは一つやってみましょう。
私自身も思い切って工場を辞めたからこそ、今では好きなこと仕事にすることができています。
もう工場には後戻りはできないという気持ちで、覚悟を決めて行動したから今があると思います。
最後に:工場勤務・製造業を辞めたいならすぐ行動した方がいい
もしあなたが工場を辞めて人生を変えていきたいと思っているのなら、すぐに行動しましょう。
人生は一回しかないですし、今が一番あなたの若い日です。
もし私でよければ相談に乗りますのでTwitterかInstagramでDMをいただければと思います。
いきなり工場を辞める必要はないですから、まずは今できる小さなことから始めていきましょう。
今回は以上です。